トレド

西洋絵画の巨匠エル・グレコに愛された古都

催行ツアー

イベリアエでは、トレドにおいて下記のツアーを企画・手配・案内しております。もちろん、ツアー内容の一部を変更したり、またはほかのサービスを追加したりすることも可能ですので、ご希望やニーズに応じてあなただけに適したツアーを作るのはとても簡単!「お問い合わせ」を選択してお気軽にご相談ください!

トレド市内観光


このツアーでは、町全体が博物館とみなされているトレドをご紹介しています。2000年以上の歴史を誇るこの古都は、西ローマ帝国滅亡後に西ゴート王国の首都に指定され、中世にイスラム教、ユダヤ教、キリスト教の文化が交錯した町として知られています。16世紀で歩みと止め、現代化をまぬがれたトレドは、昔の趣が今にも漂う旧市街が世界遺産に登録されています。

もちろん、トレド市内観光といえば、スペイン3大画家のひとりとして知られるエル・グレコにも触れていただけます!16世紀末期にこの地に移ったエル・グレコは、大聖堂をはじめ、各教会のための宗教画や肖像画を制作し、1614年に世を去りました。あたかも重力を失い、肉体を超えた精神の世界を彷彿とさせる彼の人体描写の前では、あなたも驚愕を覚えるでしょう。

ツアーの所要時間について

旅行会社がオプショナルツアーとして提供する市内半日観光の所要時間のほとんどは3~4時間です。ただし、これはあくまでも往復を含めた所要時間ですので、実際に観光できるのは極めて短い時間です。

例えば、トレド市内観光の所要時間は4時間の場合、路線バスで往復するだけで2時間以上かかります。そのため、トレドを観光できる時間は1時間30分に至らないことが多いです。旅行会社のパンフレットは、ご自分でお確かめください。

一方、イベリアエでは、お客様のご満足を何よりも大切にしているし、ゆとりをもってスペインを堪能していただきたい。そのため、イベリアエのサービスの所要時間は、往復を除いた 、実際に観光をしていただける時間です。しかも、所要時間が過ぎた場合、旅行会社みたいに「超過時間追加料金」や「夜間追加料金」は、絶対に請求しません!

移動は、快適な新幹線「AVANT」で!

短距離高速列車「AVANT」

「AVANT」は近代的な短距離高速列車で、運行時刻の正確さと広大なスペインの田園地帯を結ぶことで知られている


イベリアエでは、トレド市内観光をご案内する際、いつもマドリードからトレドまでの交通手段としてスペインの短距離高速列車「AVANT」を利用しています。所要時間を33分とする「AVANT」は、1時間以上かかる旅行会社の路線バスに比べて正確さ、安全性、そして快適性の面において遥かに優れています。

物価を踏まえると、チケットは消して高くないし、早めに買うと安くなります!しかも、トレド市内観光にご参加いただいた場合、チケットは手数料なしで当方で手配できます!


新ムデハル様式のトレド駅舎

短距離高速列車「AVANT」を利用すれば、トレドの素敵な駅舎もご覧になったいただけます!


また、「AVANT」を利用すると、トレドの新ムデハル様式の駅舎もご覧になっていただけます!イスラムとキリスト教の主な建築要素を融合したこのムデハル様式の建築物は、まるで教会や宮殿のようなもので、スペインで一二を争う美しい駅です。内装は、旧切符売り場、アラビアン・モザイク、アーチ型の窓のステンドグラスや繊細な漆喰装飾が見応えあって、トレドの玄関駅にふさわしい重厚な雰囲気を醸し出しています。


トレド全景

16世紀の面影がそのまま残る!

エル・グレコが16世紀末期に描いたトレドの風景が今もそのまま目の前に広がっている


どこへ行っても、「これを見なければ出かけた意味がない」というものがあります。トレドの場合は、この古都の特異な地形をタホ川の対岸から16世紀の姿をそのまま残している町並みをご覧いただきたい。オプショナルツアーのバスは、タホ川を回る道路のほぼ真ん中に位置する展望台に停まってしまいますが、イベリアエのトレド市内観光では、その展望台より遥かに高い所にそびえる国営ホテル「パラドール」のテラスから、コーヒーを飲みがてらトレドの素晴らしい全景を眺めていただけます!


アルカサル

スペイン市民戦争の舞台にもなった城

1936年のスペイン内戦の際にはフランコ軍が立てこもり、約2ヶ月にわたりここを舞台に激しい攻防戦を繰り広げた


スペイン歴史の最も有名なエピソードの主役を演じてきたトレドは、古い石畳みに覆われた古都。その旧市街に入ると、路地がまるで迷路のように入り込んでいて、中世時代にタイムスリップしたような錯覚になります。要塞都市として知られているトレドですから、アルカサル(王城)をはじめ、軍事的な性格を備えている建築物や古い城壁もゆとりをもって散策しましょう!


トレド大聖堂

スペイン・カトリックの総本山

スペインを宗教的に区分すると12の大司教区に分けられるが、トレドはこの12区の首位


トレド大聖堂は、建築様式としては基本的なフランス・ゴシック様式でありながら、細部にムデハル様式を駆使するなど、大変スペイン郷土色の強い建造物になっています。13世紀前半に工事が始まり、15世紀末期に完成したこの大聖堂は、19世紀に至るまでのほぼ400年の間、無数の増築工事と改築工事が行われ、それぞれの時代の様式が導入されていきました。一回りするだけで、ゴシックからムデハル、ルネッサンス、バロック、そしてネオクラシックといった建築様式を目にすることが出来ます!


トレド大聖堂の「トランスパレンテ」

スペインとイタリアの大理石やブロンズがふんだんに使われた祭壇後方窓は美しい


長さ120メートル、幅60メートルのサロン形式の堂全体は8-12本の円柱によって構成された88本の頑丈な角柱によって支えられ、四方の壁に沿って、いくつもの礼拝堂が配されています。祭壇後方にはたくさんの聖人や天使達の像があたかも天国から降り立って内堂を覗き込む様な形に配された巨大なトランスパレンテがこの大聖堂の最も重要な宝のひとつです。


トレド風山ウズラの煮込み

野生のウズラを素材にした料理

トレド近辺にある丘で数多く生息する山ウズラのお肉は非常にジューシーでおいしい!


トレドの郷土料理のなかでも、名物料理として知られている「山ウズラの煮込み」をお召し上がりになりませんか?ご希望さえあれば、トレドの美味しい「メソン」(老舗レストラン)をご紹介いたしますので、カスティーリャ料地方の最も代表的な料理のひとつを本場で楽しんでいただけます!お昔ながらのレシピに従い調理された山ウズラの煮込みは、肉がジューシーで、皮がパリパリッと、最高に美味しい!


サント・トメ教会の「オルガス伯爵の埋葬」

「オルガス伯爵の埋葬」下部

エル・グレコの最高傑作であるこの作品は、1586年頃に描かれたとされている


「オルガス伯爵の埋葬」の華麗なヴェネツィア派の色彩と黒、白、赤、黄色をベースにした重厚なカスティーリャ派の色使いを対比させた見事な画面構成、生命の炎を象徴するかの様に異様に引き伸ばされた人体、しなやかなで表現力のある指先は、狂気とも思われるエル・グレコの自由奔放な幻想の集大成とも言えます。やはり、団体旅行ではなく、個人としてゆっくりと鑑賞したいものです!


マサパン

イスラムの香りが残るマサパン

13世紀にイスラム世界からスペインに導入されたお菓子は見逃せない!


トレドを訪れる際、甘党の方はその名菓である「マサパン」を欠かせてはいけません!アーモンドの粉、ハチミツ、そして松の実がふんだんに使われたマサパンは、イスラム世界を起源とするデザート。イベリアエでは、150年以上前から営業をやめることなく今日まで至っている老舗をご案内しております!また、もうちょっと伝統的な味を求める方には、シスターたちが昔のレシピに従い手作りしているマサパンがおすすめです。ご一緒に修道院まで足を伸ばして最高のマサパンを手に入れましょう!


ダマスキナード(象嵌細工)

アラベスクの伝統的なデザイン

幾何学模様を基調とし、金銀が細密に埋め込まれたダマスキナードは、まさに美しい


ご希望があれば、トレド以外に世界のどこに行っても手に入れることができないダマスキナードに触れる時間も作りましょう!イベリアエでは、数少ない象嵌工芸作家が手作業をしている工房をご紹介しておりますので、ハンドメイドの象嵌細工が手で制作されているところも見学していただけます!黒い鋼に巧みに埋め込まれていく金糸の描く伝統的な幾何学模様にはエキゾチックなイスラム世界の香りが宿り、優雅な雰囲気を醸し出します。


注意事項

ツアー内容に記載されている情報はあくまでもご参考までです。当社はなるべく記載通りのサービスを提供するように常に努めていますが、美術館、店舗、交通機関などといった第三者の事情や現地の状況の影響により、やむを得ずサービスの内容・日程・時刻が変更することがあります。そのため、お客様の解釈の見解の相違が生じることも考えられます。ご了承ください。


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基礎知識

2000年以上の長い歴史を誇る世界遺産の古都


スペインの代表的な観光地として知られているトレドは、マドリードの南約70キロ、カスティーリャ・ラ・マンチャの中心地。ローマ時代から城塞都市として栄えて、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の3つの文化が混在するこの地は、2000年以上の古い歴史があり、興味深い美術館や美しい建築物が迷路のような町並みを形造している。7つの丘とタホ川に囲まれた高台に広がる美しい景観は、旧都の魅力を今に伝える。



自由尊重を特徴とする町


トレドが西ゴート王国の首都となったのは560年のこと。伝説によると8世紀初め、タホ川で水浴びしていた娘を国王に凌辱された、ジブラルタル総督であった父親が、王への復讐を考え、イベリア半島へ攻め入れる機をうかがっていた北アフリカのイスラム教徒にジブラルタル海峡を開け渡した。イスラム軍はトレドを一気に攻め落とし、父娘の雪辱を果たすが、これがすなわちスペイン西ゴート王国200年の終焉であった。11世紀、国土回復を目指す戦いの中で、トレドは再びキリスト教徒の首都となる。自由を尊重するこの町では、イスラム支配下に開花した文化を継承し、15世紀に異教徒が追放されるまで、キリスト教徒、イスラム教徒、ユダイヤ教徒が共存して繁栄の時代が続いた。しかし1561年にフェリペ2世がマドリードに遷都すると、トレドの時代は幕を閉じ、町は眠りにつく。



スペイン大3画家のひとり、エル・グレコに愛された町


ちょうど日本の「天正遣欧少年使節」が1ヶ月の間トレドに住み着いた時代に、ギリシャ生まれの画家エル・グレコもイタリアからスペインに渡り、この町に創作活動に励んだ。以降、トレドは彼が生涯を送った地として知られる。トレドの全景を見る者はみんな、エル・グレコが残した当時のトレドの風景と、現在の町並みとが変わらないことに驚かされる。日本にも「スペインに一日しか滞在できないのなら、迷わずトレドに行け」や「トレドを見て死ね」という言葉があるほど魅力的な古都、トレドへようこそ!

サービス

ご希望の美術館、料理、ショー、ショッピングやお祭りは上のツアーに含まれていなかった?大丈夫ですよ!トレドでは、次の観光要素もご案内していますので、お気に入りのものをツアーに入れ替えたり、追加したりしましょう!また、ニーズに会わせてご自分に適したツアーをゼロから作り上げていただくのも OK!ご不明なところがあれば、お気軽にお尋ねください!

市内観光

歴史豊かな文化遺産

トレド全景

世界文化遺産

16世紀の面影がそのまま残る!

エル・グレコが16世紀末期に描いたトレドの風景が今もそのまま目の前に広がっている

7つの丘とタホ川に囲まれた高台に広がる美しいトレドの景観は、旧都の魅力を今に伝える。タホ川の南対岸に位置するパラドール(国営ホテル)から眺めると、エル・グレコが描いた風景とまったく同じ眺めを満喫できる!泊まらなくてもレストランやカフェは利用できるので、いつもここからのトレド全景をご案内してる!あなたも、エル・グレコには珍しい風景画「トレド景観と地図」は、現在の町並みと変わらないことに驚かされるはず!

アルカサル(王城)

世界文化遺産

スペイン市民戦争の舞台にもなった城

1936年のスペイン内戦の際にはフランコ軍が立てこもり、約2ヶ月にわたりここを舞台に激しい攻防戦を繰り広げた

ローマ時代から裁判所があった場所に、レコンキスタ(国土回復戦争)まっただ中の11世紀、アルフォンソ6世がトレドを攻略し要塞が建設される。以降、500年にわたりカスティーリャ王国の首都となったトレドの軍事急転として、重要な役割を果たす。スペインの市民戦争の際に建物は爆撃を受けて崩れ落ちてしまったので、現在のアルカサルは再建されたもの。城内は軍事博物館として刀剣、火器、鉄砲などが展示されている。

トレド大聖堂

世界文化遺産

スペイン・カトリックの総本山

スペインを宗教的に区分すると12の大司教区に分けられるが、トレドはこの12区の首位

高さ90mの鐘楼を持つカテドラルは、イスラム支配時代のモスク跡にフェルナンド3世に命で1227年に着工し、1493年に完成した。現在、スペイン・カトリックの首座大司教座となっている。細部にムデハル様式を入れ込むなど、かなりスペイン独特の芸術に傾倒している。結果として、トレドの大聖堂は建築様式としては基本的なフランス・ゴシック様式でありながら、内容的には大変スペイン郷土色の強いものになっています。


トランスパレンテ

スペインとイタリアの大理石やブロンズがふんだんに使われた祭壇後方窓は美しい

大祭壇の後方へまわる途中で上方へ視線を転ずると、たくさんの聖人や天使達の像が、あたかも天国から降り立って内堂を覗き込むような形に配された巨大なトランスパレンテが目に入る。窓から入った光線は祭壇中央の「天使の栄光」の部分を通って大祭壇裏側の聖櫃に届くようになっている。


聖具保管室

天井のフレスコ画にはルカ・ジョルダーノ、作者自身が祈りの姿で描かれているのですが、一体どこに隠れているのだろう?

聖具保管室とは、その名の通り、ミサに使われる種々の道具や聖職者の儀式用の衣服などが納められる部屋だが、特にこのトレド大聖堂の聖具保管室にはスペインでも屈指の美術品が集められている。天井を覆うフレスコ画は17世紀のナポリ生まれの画家、バロックの巨匠ルカ・ジョルダーノによるものです。


750枚を超える緻密なステンドグラス

多彩色のガラスを通して流れ込む光はまさに「神の家」と言った表現が相応しい雰囲気

聖堂内に足を踏み入れると、まず目を奪うのは薄闇に浮かび上がる色とりどりのステンドクラスの美しさ。総合750にも及ぶステンドクラスは、いずれも14世紀から16世紀までにかけて、当時の一流のガラス職人達によって制作された。


サント・トメ教会

世界文化遺産

サント・トメ教会の鐘楼

オルガス伯爵によって修復されたサント・トメ教会は、11世紀末期に建造されたものです

エル・グレコの最高傑作とされている「オルガス伯爵の埋葬」はこの教会に展示されている。テーマの人物は、実際は伯爵ではなく、14世紀にオルガスの土地を治めていた領主。大変情け深く、信仰心の厚い人物であったこの領主は自身の財を投じて、このサント・トメ教会をはじめ、いくつかの教会を修復し、また教会や領民の利益になるような数々の計らいを残して1323年に亡くなった。


「オルガス伯爵の埋葬」下部

エル・グレコの最高傑作であるこの作品は、1586年頃に描かれたとされている

画面を上下二段に分けると、上部に天国、下部に現世が描かれている。華麗なヴェネツィア派の色彩と黒、白、赤、黄色をベースにした重厚なカスティーリャ派の色使いを対比させた見事な画面構成、生命の炎を象徴するかのように異様に引き伸ばされた人体、しなやかなで表現力のある指先・・・いずれをとっても、画家の非凡な力量が伺えると同時に、ほとんど狂気とも思われる彼の自由奔放な幻想の集大成とも言える作品です。


サン・フアン・デ・ロス・レイエス修道院

世界文化遺産

イサベル様式の優雅な修道院

この修道院は、1478年頃、即位したばかりのカトリック両王の命令によって建てられた

1476年の対ポルトガルの「トロの戦い」における勝利を記念すべき、カトリック両王は神に感謝を込め、煉熟期ゴシックと東洋風のムデハルをミックスした「イサベル様式」の優美な姿を見せるこの修道院の健立を命じた。当初は、カトリック両王自身の墓をこの中に造るつもりであったが、その後1492年に再征服されたグラナダが彼らの永遠の眠りの地と定められた。


修道院の静かな回廊

上下2階に分かれている回廊には糸杉とオレンジの木は穏やかな雰囲気を醸し出している

修道院の回廊は1階はゴシック、2階はムデハル様式で、植物などをモチーフとした浮き彫りやカスティーリャ王国、アラゴン王国の紋章が描かれた格天井が美しい。また、修道院の聖堂に入ると壁にはカトリック両王の紋章である鷲の浮き彫りも見逃せない!鷲の支える盾の中にはカスティーリャ、アラゴン、そしてグラナダの各王国の紋章、矢の束、くびきが見られる。


外壁に見られる石像群

外壁を飾る美しい石像は、イベリア半島統一の際にスペインを形成していた各王国を代表するフィギュア

建物の北側の外壁に見られる沢山の鎖は、カトリック両王によるグラナダ攻略の際に、捕われの身から解放されたキリスト教徒達が自由になった感謝の印として持って来た手かせと足かせ。また、東側の外壁を飾る繊細なラインの石像は、カトリック両王の権威そして国土再征服完成の象徴として置かれたものです。


サンタ・マリア・ラ・ブランカ(ユダヤ寺院)

世界文化遺産

不思議な構造を特徴とする寺院

婦人の為の祈りの場所がないことなども含めて、不明な点が多い建造物として知られている

トレドに残る最古のこのシナゴーグ(ユダヤ寺院)は、ムデハルの建築士たちの手による造られたもので、13世紀の後半、ユダヤ人を厚遇した賢王アルフォンソ10世治世の初期に完成した。32本の8角柱によって構成される5廊式のこの美しい寺院は1405年にキリスト教会となり、今も大聖堂聖歌隊席入口の小祭壇に安置されている「白い聖母」のレプリカが祀られたために「白い聖母マリア教会」、現在に伝わる名前に改められた。


3つの文化をミックスした寺院

宗教的にはユダヤ教、建築様式はイスラム風、そして名前はキリスト教。まさに3つの文化が融合したトレドの象徴である建築物!

ユダヤ教が栄えた時代に立てられた寺院の中では、一番模様が大きく貴重なものとされているシナゴーグ。内部は、見事な曲線で連なった馬蹄形のアーチ群とそれを支える白く美しい漆喰で覆われている8角形の石柱から成り立っている。壁面は緻密な手法で織られた帯や円形浮き彫り、草模様や星形、ホタテ貝の付いた花形装飾などで飾られている。また、格天井は白いアーチとは対照的な寄せ木造りです。


ムデハル様式の装飾が美しい柱頭

ムデハルの一流の職人は金融の才を持ったユダヤ人に雇われ、美しい漆喰装飾を施した

このシナゴーグの馬蹄形のアーチを支える八角形の柱はまさに美しい。柱頭のホタテ貝やパイナップル、螺旋などを模様にした繊細な浮き彫り装飾が見事です。これらの繊細な柱頭を施したムデハルの職人たちは、当時経済力を握っていたユダヤ人に高い金額を払われ、このイスラム風のエキゾチックな空間を造り出した。


サン・イルデフォンソ教会(イエズス会教会)

世界文化遺産

簡素なラインと構造を特徴とする教会

イエズス会の規律に基づくサン・イルデフォンソ教会は、すっきりとした印象と内装が特徴

トレドの守護聖人、7世紀の大司教サン・イルデフォンソに捧げられたこの教会は、実はイエズス会が16世紀末期に建設したバロック様式の教会。ステンドグラスで飾られた正面の大きな窓の下には、トレドに起こったとされる奇跡、「上祭服の着衣」が石のファサードに表現されている。降臨した聖母マリアから上司祭(ミサの式服)を授けるトレドの守護聖人サン・イルデフォンソの姿がまさに美しい!


優雅でホワイトな内装にビックリ!

シンプルで気品があふれる内部には、明るく暖かい神秘な空気が感じられる

「ロス・ヘスイータス」とも呼ばれるこの寺院は、「教皇の精鋭部隊」として知られたイエズス会の厳しい戒律に基づき、イエズス会の総本山であるローマのイル・ジェズー教会を模造して設計された。内部はラテン十字形で、身廊は一つだけと、非常にシンプルでエレガントな構造。中央礼拝堂は丸屋根の下の円筒壁体と、採光用の越屋根を持つ丸天井に覆われ、守護聖人サン・イルデフォンソに捧げられた大きな衝立がある。


トレドの絶景撮影ポイントのひとつ!

サン・イルデフォンソの鐘楼に上ると、街の中心部から全体を見渡すことができる

修復工事が行われた教会の鐘楼は、最近一般公開されるようになったので、細い塔に登ると、トレドで一番高い地点から町が360°見渡せるパノラマの景観や顔を突き合わせるように見える細いカテドラルの塔など、ほかにはない景色を堪能することができる!


美術鑑賞

西洋美術の最高峰

サンタ・クルス美術館

世界文化遺産

「聖十字架」を意味する名前

正面の半円形アーチの内部には16世紀後半に制作された「十字架を支えるサンタ・エレナ」が浮き彫りで表されている

16世紀初頭にイサベル1世の聴罪司祭であった枢機卿メンドーサが史上最初の孤児のための慈善病院として造ったサンタ・クルス美術館は、現在に絵画、工業美術、そして考古学の作品を展示する美術館として機能している。館内には、エル・グレコの作品約20点をはじめ、ホセ・リベラ、ルカ・ジョルダーノ、ゴヤなど、17~19世紀世紀の傑出した画家たちの作品が集められている。


16世紀の穏やかなパティオ

病院施設の中央部にオリーブの木が植えられたパティオ(中庭)は修道院を彷彿とさせる

美術館に入ると、1階の天井はプラテレスコ様式、2階はムデハル様式で、いずれも木で造られている。中庭の回廊にはトレドで出土された古代ローマ時代の彫像、柩、モザイク、柱などが展示されている。1階の回廊から上の階に通ずるプラテレスコ様式の美しい階段はアロンソ・デ・コバルビアスの作です。


アルカサルの眺めがきれい

サンタ・クルス美術館の2階に上がると、洗練された雰囲気の中庭のバルコニーからアルカサルの堂々とした姿が見える

1階には16世紀にフランドルで織られたタペストリーのコレクションや古文書、武器、家具などが納められている。また、1571年の有名なレパントの海戦(オスマン帝国との海戦)に使われた軍旗や艦隊の配置図の複写などに加え、この慈善病院の建設を命じた枢機卿メンドーサの肖像も展示されている。


エル・グレコの作品を20点以上を鑑賞

エル・グレコの傑作品である「聖衣略奪」や「聖母被昇天」もこの美術館で収蔵されている

2階の絵画館に上がると、計り知れない価値の作品と並ぶ、エル・グレコがスペインに来て間もない、1581年頃に描いたとされている傑作「聖衣略奪」が展示されている。怒号する群衆の中に浮かび上がるイエスの静かな表情と、自分の死に追いやる十字架を作る男の背を撫でようとする左手が特に感動的!


エル・グレコ博物館(生家)

世界文化遺産

エル・グレコの生家を再現

小さな中庭や台所などの各部屋には当時の画家の生活ぶりを思わせる古い家具が置かれている

エル・グレコが住んでいたのは、14世紀にユダヤ人の富豪によって建てられ、その後15世紀からビジェーナ侯爵の所有となった屋敷。20世紀初期、廃屋と化してしまったこの屋敷の再修復に乗り出したのが国営ホテルのチェーン。この辺りを買い取り、昔の資料をもとにして16世紀風の家を再現し、エル・グレコの家・美術館としたものです。内部には20以上の部屋があり、当時のアトリエ、書斎、寝室、台所などが再現されている。


「悔悟の聖ペドロ」

自衛本能から主であるキリストを3回も否定してしまい、後悔の涙を流した聖ペドロは、エルグレコの最も印象的な絵のひとつ

この博物館にはエル・グレコの作品が数多く展示されているが、特に注目に値するのはアトリエの画架にみられるエル・グレコ作が好んで描いた宗教画「イエスと十二使徒」のシリーズやエル・グレコには珍しい風景画「トレド景観と地図」、「サン・ベルナルディーノ」、「救世主イエス・キリスト」など。


セファルディ博物館(トランシト教会)

世界文化遺産

トランシト教会の全景

トレドの中世モニュメントの中でも最も美しいとされるトランシト教会の規模はまさに大きい

このシナゴーグは、「残酷王」と呼ばれていたカスティーリャ王国のペドロ1世に財務官として使えた富裕なユダヤ人、サムエル・ハ・レビによって、1357年に建てられた。1492年、カトリック両王によってユダヤ人追放命令が出された2年後、カラトラバ騎士団の手に渡り、聖ベニートの礼拝堂となったが、騎士団没落の時代に入ると「被昇天の聖母」を祀る教会に姿を変えた。1877年にスペイン政府より重要文化財の指定を受け、イスパニア系ユダヤ文化、セファルディ博物館を内包している。


ユダヤ教の儀礼に触れてみよう!

博物館として機能するこのシナゴーグはユダヤ教の礼拝に使われる品どを展示している

壮大なサロンは優雅なムデハル様式で、アルモワヒッド風装飾が施された東側の壁には3つのアーチがあって、ここにトーラーと呼ばれるユダヤ人教律法の書が納められていた。ゴシック様式の両サイドの壁にはユダヤの象徴である六角の「ダビデの星」と残酷王ペドロ1世の紋章であるお城とライオンが見られ、このシナゴーグが同王の保護下に建てられたことを示している。


西ゴート博物館(サン・ロマン教会)

世界文化遺産

さまざまな建築様式が融合した教会

西ゴート、イスラム、ビザンチンの影響を持つロマネスクとカトリックの芸術が混在し、不思議なハーモニーを醸し出す教会は美しい

サン・ロマン教会は西ゴート族がトレドを支配していたころに建設され、その後イスラム寺院として使用されていた建物を、13世紀にムデハル様式の教会に改築されたもの。西ゴート、アラブ、カトリックの様式が混ざった独特なこの教会は、6世紀初期から711年までイベリア半島を支配していた西ゴート族の「教会公会議文化博物館」を内包している。


各時代のフレスコ画が特徴

サン・ロマン教会の最大の見どころといえば、古代ローマ時代から壁に描かれたフレスコ画のコレクション

内部の身廊は馬蹄形アーチで仕切られた3廊式で、祈りの空間は柱も壁全体も、しかも非常に保存状態がいいローマ時代から13世紀までのフレスコ画で埋めつくされている。ビザンチン文化の強い影響を受けた、トレド公会議の様子が描かれているフレスコ画やアーチの迫石にあるイスラム教徒などがドラマチックな彩色画がで生き生きと描かれていて、目を奪われるほど美しい。


西ゴート王国の繁栄を象徴する王冠

国王レセスビントが奉納した王冠は、西ゴートの金銀細工の最高峰として見なされている

また、サン・ロマン教会には6世紀から8世紀までの柱頭や石製の装飾品、古文章、ガラス細工、古典的金銀細工で飾られた葬儀用具、西ゴート時代の遺跡の発掘で発見された豊かな遺物などを収蔵している。特に有名な「グアラサールの宝」は見応えがあり、国王シセブート、国王スインティーラといった各時代の金細工の高いレベルを示している。そのなかでも、特に美しいのは西ゴート王レセスビントが奉納した王冠の複製。


郷土料理

伝統ある老舗の趣

トレド風山ウズラの煮込み


野生のウズラを素材にした料理

トレド近辺にある丘で数多く生息する山ウズラのお肉は非常にジューシーでおいしい!

トレドの郷土料理といえば、間違いなく「トレド風山ウズラ」!イベリアエでご案内する老舗の山ウズラは、時間をかけてオーブンで焼いてあるので、皮がパリッと、お肉がジューシーで骨からほろほろ剥がれる。炒めてくたっとなったいい感じに仕上がった山ウズラは、全く臭みがない、甘い玉ねぎ、ニンジンとジャガイモもまた美味しく、絶対にソースも一滴残さず飲み干したくなっちゃう!


カスティーリャ風スープ


アツアツをいただきましょう!

スペインの地方によって生ハムの代わりにチリソが入っていることもある

スペイン中央部の高原地帯を歩き回るカスティーリャの羊飼いは、冬の寒さに備えて、スタミナたっぷり蓄えるこのスープを昔から好んで食べる。生ハムとニンニクをオリーブ油で炒め、乾燥したパンを煮込んで、最後に卵を落とし、卵が半熱になったところで、アツアツをいただくのはポイント!

カルカムサ


トレドならではの伝統的なタパス

ご案内している老舗は、庶民的なカルカムサをいつも土でつくった小皿で出している

カルカムサとは、トレドのとあるバルの主人が、常連であった「古馴染み客たち」と「若い美女たち」(スペイン語ではぞれぞれ「カルカ」と「ムサ」という)が集まり、この料理をいつも食べつくしている様子を洒落て名付けた料理。数種類の肉製品を混ぜるのが特徴で、ひとくち大の牛肉にソーセージ・生ハムなどを加えるのが基本。トマトソースで煮込み、フライドポテトとグリーンピースを散らせば出来上がり!美味しいお店なら、牛肉が3時間ほど煮込んであるので、とってもやわらかくて、ピリ辛で美味しい!

ラ・マンチャ風ミガス


ラ・マンチャなら、目玉焼きは必須!

ラ・マンチャ地方のミガスは、トッピングとして最後に目玉焼きをかけることが多い

ミガスというのは、ちょっと乾燥したパンを油で揚げて美味しく仕上げる伝統的なスペイン料理です。その起源は、イベリア半島を侵略した北アフリカのベルベル族が主食とするクスクスにあるが、キリスト教国では、差をつけるためにイスラム教に禁じられている豚肉をふんだんに使い始めた。地方によっていろいろな種類があるけれど、ラ・マンチャ風のミガスの場合、生ハムまたはスパイシーなチョリソ、それに目玉焼き、ピーマンを加え、最後にブドウ、ザクロやメロンと共に供されることが特徴。

マサパン


イスラムの香りが残るマサパン

13世紀にイスラム世界からスペインに導入されたお菓子は見逃せない!

甘党には、トレドの焼銘菓マサパンがおススメ!アーモンドの粉とハチミツを固めたこのお菓子は、かじると中はややしっとりしていて、甘さは控えめ。イベリアエでは、創業1856年の老舗や禁域生活の修道女さん手作りのマサパンをご案内しているので、美味しいものが手に入るはず!しかも、焼き餃子のような形やカタツムリの形、お魚、壺などなど、さまざまな形で売られているマサパンは、製造日から3ヶ月くらいは日持ちするので、日本へのお持ち帰りでも「OK」!お土産には最高~!

お買い物

素敵なスペイン商品

ダマスキナード(象嵌細工)


アラベスクの伝統的なデザイン

幾何学模様を基調とし、金銀が細密に埋め込まれたダマスキナードは、まさに美しい

トレドで創られる金銀細工の工芸品は、ダマスキナードと呼ばれている。その名称は、イスラム文化の中で最高の装飾工芸を育んだダマスカス(現シリア)の地名から呼ばれ継がれたことに由来する。8世紀にダマスカスを発祥地とした工芸技術は、イスラム教と共に西へ広がり、スペインに普及した。金銀を巧みな技術で象嵌加工した装飾品は、世界文化遺産の地、トレドで大輪の花を咲かせ、貴重で価値ある工芸品となった。


象嵌工芸作家の高度な技術

現在も創作を続けている象嵌工芸作家は、トレド広しといえど、たかだか10数名

優れた技術が今でも生かされており、工芸家の手によってその技術はよって現在も脈々と伝承されている。鋼板の素材に、線彫りを施し、デザインをおこし、次に金箔・金糸あるいは銀箔などを針金やポンチで嵌め込んでいく。紋様ができたら、ハンマーで叩き、金銀を埋め込む。下地の黒い風合いを出すために900度の高温に熱せられた、化成ソーダ・硝酸カリウム・腐食剤の液につける。最後に磨きをかけて仕上げたら完成!


スペイン独特の華やかさに魅了される

何世紀経っても、ダマスキナードの工芸品はトレドを訪れる人々の驚嘆を誘い続ける

8世紀から15世紀にイスラムの文化、思想、宗教の影響を強く受けたトレドの中にあり、特に技術継承を受け、そこで創作され成長したのが、アクセサリー・家具・ペーパーナイフ・甲冑・剣・額絵・皿・水差し・花瓶などへの象嵌細工。ペンダントヘッドやペーパーナイフなどをぜひ新婚旅行の記念に、またお土産に如何でしょうか?イベリアエでは、お手頃な価格で質の良いお店をご紹介します!


刃物(トレド鋼)


ダマスキナードが施されたハサミ

トレドの刃物は強く、何年たっても切れ味が劣らずにいつまでも良く切れることで知られる

トレドは昔から鉄・鋼生産が有名で、現在も剣、甲冑、包丁、ハサミなどを特産品としてその伝統が受け継がれている。トレド鋼の質といえば、スペインとの貿易関係が成り立った17世紀初期から日本が、日本刀を製作するためにこの鋼を大量に輸入し始めたくらい優れている。トレドの鍛冶屋職人の腕で作られた機能的な包丁やハサミは、非常に切れ味がよく、鈍ることを知らないので、道具にこだわる人には憧れの商品に違いない!


トレド風陶器品


タラベラ・デ・ラ・レイナの陶器品

ドン・キホーテをモチーフにした陶器がラ・マンチャ地方の首都であるトレドによく見られる

タラベラ・デ・ラ・レイナとプエンテ・デル・アルソビスポは、どちらもトレド県内の有名な陶器の産地である。16世紀以降栄えたトレド風陶器品は、両方の様式の厳密な区別が難しいが、強いていうならば、絵のモチーブが大きく、イメラルド・グリーンをはじめとする濃い色彩を使うのがプエンテ・デル・アルソビスポの陶器。ということになる。18世紀以降のタラベラ・デ・ラ・レイナの陶器に見られる、ブルーと白の色使いは、中国陶器の影響を受けて生産されたオランダのデルフトの陶器から伝わったものだそうです。

トレド風革製品


地方色豊かなタパスに出会え

只今作成中。近日更新しますが、お申し込みが今でも可能です!

トレドは、もともと狩猟用具や馬具であった職人一家がいくつかあり、昔ながらの革製品製作の伝統を受け継いでいる古都として知られている。イベリアエでご紹介しているお店では、デザインやカラーのバリエーションも豊富で、今でも型作りから完成まで100%職人の手で作られている上品なカバンはもちろんのこと、紳士物のお洒落なベルトや小物などの製品を手頃な価格で手に入れることができる!

お祭り

庶民な味の祭典

キリスト聖体祭とパティオ祭り


トレド大司教が先頭に立つ!

大司教が先導役を果たす行列が大聖堂から出発してソコドベール広場へ。そこに着くと、セレモニーの開始を示す花火が打ち上げられる!

典礼カレンダーに従って5月~6月の間に開催されるコルプス・クリスティ(キリスト聖体祭)は、1年の暦の中でもトレドの一番大きな宗教行事です。国際祭典財産に指定されているこの祭典の主なイベントは、復活したキリストの身体を象徴する聖体(白く丸いパン)が壮麗な顕示台に載せられ、神輿に担ぎ出される宗教行列。顕示台は、大聖堂を起点に約3時間かけて旧市街を一周し、最後に再び大聖堂に戻る。


華やかな旗と製タペストリー

紋章やカトリックの聖なる秘跡がデザインされた旗やタペストリーで覆い尽くされたソコドベール広場は美しい

キリスト聖体祭りの最高潮であるこの宗教行列の際は、神輿行列が通る道が花かごや紋章入りのタピストリーで覆い尽くされ、路面にはいい香りのハーブが敷き詰められる。夏の強烈な日差しと暑さに備えて祭りの1週間ほど前から張られる天蓋が祭りの後も数日間取り外されないので、キリスト聖体祭は最も華やかなトレドを堪能するにあたってベストチャンス!


趣あるトレドのパティオ

宮殿や一般住居に囲まれたトレドのパティオに入って、今日に至る落ち着いた趣を味わおう!

また、キリスト聖体祭りを機に、トレドの最も美しいパティオが決まる「パティオ祭り」も大人気!普段は個人宅や市の建物のなか、宝のように厚い鉄格子の向こうに隠されたパティオが綺麗に彩られ、このコンクールが開催されている期間だけは一般に公開される。見学できるパティオの数は30ほどで、どれもローマ時代やイスラム文明の建築様式の伝統を汲んだ重要な文化遺産として登録されている。


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